マサルの現場力を整える
協力会社事業主による「マサル勝栄会」は、マサルと密接な連携を保ちながら親睦を図り、会員それぞれの安全活動と技術の向上、ひいてはマサルの事業発展に寄与することを目的とした組織である。協力会社の事業主を会員、その従業員を準会員としている。
――積み重ねた信頼の土台
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第6回マサル勝栄会安全衛生大会(1993)①
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第6回マサル勝栄会安全衛生大会(1993)➁
この「マサル勝栄会」は、1992(平成4)年、マサル・マサルエンジニアリング・マサルMTシステム事業部の合併により、 それぞれの協力会(勝栄会・操友会・広友会)を統合してマサル勝栄会を設立したものである。
工事区分ごとの枠組みを撤廃し、協力会社同士の横連携を強化する。安全大会や講習会、情報共有活動も一本化され、〝マサルグループ全体の現場力〟としての結び付きを深めていった。「マサル勝栄会」は、「工事区分を超えて、ともに現場でマサルを支える」組織へと、その姿を変えたのである。
その土台には、長く続いた不況期の記憶があった。マサルは「協力会社救済措置」を継続し、技能者を切り捨てない努力を重ねてきた。その姿勢は、協力会社の側にも確かに伝わっていた。
この時期、マサルは業界に先駆けたもうひとつの取り組みにも着手していた。技能者の「社会保険加入促進」である。
もとより「マサル勝栄会」は、会員への慶弔金や入院見舞金の支給に加え、マサルが保険料の一部を補助する団体定期保険への加入を義務付け、災害や疾病による死亡時の保障を整えていた。さらに傷病給付共済会による入院給付や休業補償制度も設け、厚生制度の充実を図っていた。
それでも当時の建設現場には、社会保険未加入の事業者が少なくなかった。一人親方という働き方や、短期雇用の慣行が根強く残り、「保険加入コストをどう負担するか」は協力会社にとって大きな課題だったのである。
しかしマサルは、これを業界の存続に関わる重要課題と捉えていた。若い世代に選ばれる業界に変わるためには、雇用環境の改善が不可欠だった。
2007(平成19)年、マサルは社会保険労務士を講師に招いた勉強会を開催し、協力会社に対して社会保険制度の必要性と加入方法を説明した。国土交通省の主導により社会保険加入促進運動が本格化するのは2012(平成24)年以降のこと。それより5年も早い取り組みだった。もっとも、現場からは時期尚早という声もあり、ただちに全面的な加入へ結びついたわけではない。それでもマサルは、「いずれ必要になる」と考えていた。
技能者を守ること。安心して働ける環境をつくること。それは単なる法令対応ではなく、「次の世代へ現場を残す」
という意味においても重要だったのである。マサルの現場力は、単なる施工技術のことではない。人と人とのつながり、
積み重ねてきた信頼。現場力は、その土台の上に成り立っていた。
2026(令和8)年現在、協力会社の社会保険加入率はほぼ100%になっている。
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マサル勝栄会特別安全大会(2012年)

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